【2025年最新版】システムキッチンの人気色6選!!|後悔しない色選びとコーディネート例もご紹介

システムキッチンを選ぶとき、「デザインよりも色で迷う」という方は少なくありません。
同じ形のキッチンでも、カラーひとつで空間全体の印象が大きく変わります。
本記事では、最新の人気色から、失敗しない色選びのコツ・組み合わせ例・素材の選び方までを徹底解説。
ホワイトや木目調などの定番カラーはもちろん、グレーやブラックなどトレンド色の特徴、さらに照明や日当たりによる見え方の違いも詳しく紹介します。
リフォームや新築を検討中の方はもちろん、キッチンの雰囲気を変えたい方にも役立つ内容です。
「自分らしいキッチンカラー」で、毎日が少し楽しくなる空間づくりを始めましょう!
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はじめに|「色選び」でキッチンの印象は大きく変わる

キッチンの色は、単なる「好み」だけで決めるものではありません。
色によって空間の明るさや広さ、そして毎日の料理時間の気分まで変わってしまうほど、キッチンの印象を大きく左右する要素です。
特にシステムキッチンは、一度設置すると簡単に交換できるものではありません。
「思っていたより暗く感じる」「家具と合わなかった」など、完成してから後悔するケースも少なくないのです。
そのため、色選びはデザイン面と実用面の両方を考慮することが大切です。
清潔感を重視するならホワイト系、落ち着いた雰囲気を求めるなら木目調、スタイリッシュさを追求するならグレーやブラック――。
理想のキッチンをつくる第一歩は、「どんな印象を持たせたいか」を明確にすることから始まります。
人気色を知ることがリフォーム成功の第一歩
リフォームで理想のキッチンをつくるためには、まず「人気色の傾向」を知っておくことが近道です。
多くの人が選んでいる色には、やはり長く使っても飽きない理由があります。
たとえば、ホワイト系は「清潔感」と「開放感」で根強い人気を誇ります。
木目調は温かみと自然なぬくもりを感じられる色合いで、LDK(リビング・ダイニング・キッチン)全体との調和を取りやすいのが特徴です。
また、グレーやブラックといったモノトーン系は近年急速に人気を集めており、「シック」「大人っぽい」といった印象を演出したい方に選ばれています。
人気色を参考にすることで、「無難すぎず」「派手すぎない」バランスの取れた配色を見つけやすくなります。
流行色は毎年変化しますが、基本となる定番カラーは長く愛されているため、10年後も古く感じないデザインを実現しやすいのです
システムキッチンの色選びで失敗が起きる理由
キッチンの色選びで後悔する原因の多くは、「実物とイメージの違い」にあります。
カタログやWeb上で見たときは理想的でも、実際に設置してみると「思っていた色味と違う」と感じるケースは非常に多いです。
これは、照明の種類や明るさ、壁や床との色の組み合わせ、さらには面積効果と呼ばれる視覚現象が関係しています。
小さなサンプルで見ると濃く感じた色も、実際にキッチン全体に使うと淡く見えることがあります。
また、ショールームの照明は家庭より明るく設定されているため、自宅に設置すると少し暗く感じることも。
さらに、キッチン単体だけを見て色を決めてしまうと、リビングやダイニングの家具・床材とトーンが合わず、空間全体の統一感が損なわれる場合もあります。
色選びの失敗を防ぐには、「空間全体との調和」と「実物確認」が欠かせません。
特にリフォームの際は、現場の照明条件や家具配置も踏まえた上で、実際の色サンプルを確認することが成功の秘訣です。
見た目の好みだけでなく、毎日使う空間としての「心地よさ」を重視することが、後悔のない色選びにつながります
システムキッチンの人気色6選
ここでは、近年のリフォーム例をもとに、人気の高いカラーをご紹介します。
それぞれの色には「見た目の印象」だけでなく、「汚れの目立ち方」「空間との相性」などの特徴もあるため、好みだけで決めるのではなく、実用性も意識して選ぶのがポイントです。
①ホワイト系|清潔感と開放感で圧倒的人気

どの時代でも不動の人気を誇るのが、ホワイト系のキッチンです。
清潔感があり、光を反射して空間を明るく見せるため、LDKを広く感じさせる効果があります。
特に「家全体をすっきり見せたい」「狭いキッチンを広く見せたい」という方におすすめです。
ホワイトはどんな床色・壁色・家具とも相性が良く、失敗しにくい万能カラーでもあります。
ナチュラルな木目調の床と合わせれば優しい印象に、グレーの壁と組み合わせればモダンな雰囲気にも仕上がります。
一方で、注意点として「汚れが目立ちやすい」という点があります。油はねや手垢などは定期的に拭き取る必要がありますが、こまめに掃除することでいつまでも清潔な印象を保てます。
②木目調|温かみと落ち着きを演出する定番カラー

木目調のキッチンは、ナチュラルで温かみのある雰囲気が魅力です。
リビングやダイニングの家具と自然に調和しやすく、特に木製のテーブルや床との相性が抜群です。
木目のトーンによって印象も大きく変わります。
明るいナチュラルウッドなら柔らかくカジュアルな印象に、ダークブラウンやウォールナット調なら重厚で高級感のある仕上がりになります。
また、木目柄は汚れや傷が目立ちにくいという実用的なメリットもあります。
「長く使っても飽きがこない」「メンテナンスが楽」という点からも、幅広い世代に選ばれています。
③グレー系|洗練された上品さで近年急上昇

ここ数年で特に人気が高まっているのが、グレー系のキッチンです。
落ち着いたトーンで上品さがあり、モダンでスタイリッシュな印象を演出します。
グレーは、ホワイトや木目と組み合わせてもバランスが取りやすく、空間を引き締める効果があります。
「無機質すぎる」と感じる場合は、温かみのあるベージュや木目を組み合わせることで、ほどよい柔らかさを加えることができます。
また、汚れや水はねが目立ちにくく、実用性の面でも優秀です。
「おしゃれな雰囲気にしたいけど掃除の手間は増やしたくない」という方にも人気のカラーです。
④ブラック系|高級感とスタイリッシュさが魅力

高級感を重視する方に人気なのが、ブラック系のキッチン。
空間を引き締め、重厚で落ち着いた印象を与えるカラーです。
特にアイランドキッチンなど、見せるデザインとして採用されるケースが増えています。
ブラックの最大の魅力は「大人の上質さ」。
ステンレス天板やグレーのタイルと組み合わせることで、ホテルライクな空間を演出できます。
ただし、黒は「収縮色」と呼ばれ、空間をやや狭く見せる傾向があります。
小さめのキッチンでは、マットなブラックやグレーを取り入れて重さを軽減するのがおすすめです。
また、水垢や白い汚れが目立ちやすいため、定期的な拭き取りは欠かせません。
⑤ベージュ・アイボリー系|どんな空間にも馴染む万能カラー

ベージュやアイボリーは、優しい印象と落ち着きを併せ持つ万能カラーです。
ホワイトほど明るすぎず、木目ほど主張しないため、どんなインテリアにも自然に馴染みます。
特にリビングやダイニングの家具に暖色系が多いお宅では、全体のトーンをやわらかくまとめる効果があります。
また、ホワイトに比べて汚れが目立ちにくく、長期間きれいな状態を保ちやすいのも嬉しいポイントです。
シンプルながら上品さを演出できるため、ナチュラル・北欧・カフェ風など幅広いテイストの空間づくりに向いています。
⑥グリーン・ネイビーなどアクセント系カラー|個性を出したい方向けの選択肢

最近では、個性を表現したい方から「アクセントカラー系」の人気も高まっています。
特にグリーンやネイビー、ブルーグレーなどは、ベースカラーとの組み合わせ次第で印象が大きく変わるおしゃれ上級者向けカラーです。
グリーン系は木目との相性が良く、自然のぬくもりを感じさせる癒しの空間をつくります。
ネイビー系は高級感と知的な印象を演出し、ホワイトやゴールドの取手と合わせることで洗練された雰囲気に。
ただし、色味が強い分、他の家具やカーテンなどとバランスを取ることが大切です。
アクセントとして下台のみ色を変える「ツートンカラー」にするのもおすすめで、重くなりすぎずおしゃれな印象を保てます。
キッチンだけでなく、床や壁、家具、照明とのバランスを意識して選ぶことで、見た目も使い勝手も満足できる理想のキッチンに仕上がりますよ!
人気な組み合わせ方

ここでは、人気の高い組み合わせ例を紹介しながら、印象の違いやコーディネートのコツを解説します。
ホワイト系×木目調|ナチュラルで明るい空間に
「清潔感」と「ぬくもり」を両立させたいなら、ホワイトと木目調の組み合わせがおすすめです。
白いキッチン扉に木目のカウンターや床材を合わせることで、自然光を取り込んだような明るく心地よい空間になります。
特にナチュラルウッドやオーク調の柔らかい色味は、ホワイトの明るさとよく馴染みます。
北欧テイストやカフェ風インテリアとも相性が良く、家族が集うLDK全体をあたたかい雰囲気にまとめることができます。
注意点としては、木目のトーンを揃えること。
床とキッチンの木目の色味が大きく異なると、統一感が損なわれてしまいます。淡い色調でまとめると、より開放的で広く感じられるでしょう。
グレー×ブラック|モノトーンでモダンな印象
落ち着いた雰囲気や高級感を重視する方には、グレーとブラックのモノトーンコーディネートが人気です。
無駄のない直線的なデザインと相性が良く、都会的で洗練された印象を演出できます。
グレーの扉にブラックの取手やレンジフードを合わせると、全体が引き締まり、上品でスタイリッシュな仕上がりに。
マットな質感を選ぶと落ち着いた印象に、鏡面仕上げならラグジュアリーで華やかな印象になります。
照明には暖色よりも白色系のLEDを使うと、クールでモダンな空間がより引き立ちます。
一方で、暗い色が多いと圧迫感を感じる場合もあるため、壁や天井はホワイトやライトグレーでバランスを取るのがおすすめです。
ピンク×シルバー|柔らかさと上品さを両立
「可愛らしさ」と「大人っぽさ」を両立させたい方には、ピンクとシルバーの組み合わせがぴったりです。
淡いピンクのキッチンにシルバーのレンジフードや取手を合わせると、甘くなりすぎず、上品で洗練された印象になります。
特に、光沢のあるパールピンクやローズグレージュなどの落ち着いたトーンを選ぶと、大人の女性にも人気のある高級感ある空間に仕上がります。
白いカウンターやグレーの壁と合わせると、ピンクがより引き立ち、優しい雰囲気を演出できます。
ポイントは「少しだけピンクを取り入れる」こと。
全体をピンクで統一すると甘さが強く出てしまうため、下台のみピンクにして、上部はホワイトやグレーでまとめるとバランスが良くなります。
グリーン×ダークブラウン|自然を感じる和モダンスタイル
落ち着きと癒しを求める方におすすめなのが、グリーンとダークブラウンの組み合わせです。
緑の持つナチュラルで爽やかな印象に、木目の深みを加えることで、まるで森の中にいるような穏やかな空間になります。
ミントグリーンなどの淡いトーンは明るく爽やかに、深緑やオリーブグリーンを選ぶと重厚感が増し、和モダンな印象に仕上がります。
木目調の床や黒い照明器具を組み合わせると、空間全体に統一感と高級感を持たせることができます。
また、グリーンは心理的に「リラックス効果」がある色とも言われています。
毎日の料理時間を穏やかに楽しみたい方にぴったりの配色です。
ツートンカラーで個性を出すコツ
最近のシステムキッチンでは、上下で色を変える「ツートンカラー」が人気を集めています。
上部の吊り戸棚を明るく、下部の収納部分を濃い色にすると、空間に安定感と立体感が生まれます。
たとえば、上をホワイト・下をネイビーにすれば清潔感と重厚感を両立できますし、上をベージュ・下を木目にすれば優しいナチュラルスタイルになります。
ツートンにすることで「個性的だけどやりすぎない」おしゃれな空間に仕上げられるのが魅力です。
ただし、色の組み合わせにはバランスが重要です。
明るい色:暗い色=6:4 程度に抑えると、圧迫感が出ず自然に見えます。
また、床や壁の色も含めてトーンを統一することで、全体が調和した空間になります。
キッチンカラー選定の基本原則

キッチンの色選びは、単に「好きな色」を選ぶだけでは後悔することがあります。
なぜなら、キッチンはLDK全体の印象を大きく左右する空間だからです。
デザイン性はもちろん、使う人の気持ちや作業効率にも影響を与えます。
ここでは、キッチンカラーを決める際に知っておきたい基本原則と、失敗しないための実践ポイントを解説します。
LDK全体との調和を最優先に
キッチンがリビングやダイニングと一体になっている場合、まず意識すべきは「空間全体との統一感」です。
最近の住宅では、オープンキッチンや対面キッチンが主流のため、キッチンだけ浮いた色にすると違和感が出てしまいます。
たとえば、
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・ナチュラルテイストのLDK → 木目やホワイトを基調にした柔らかい色味
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・モダンテイストのLDK → グレーやブラックを基調にした引き締まった色味
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・北欧スタイルのLDK → 明るい木目にパステルカラーの差し色
というように、リビングの床材・壁紙・家具の色とバランスをとることが大切です。
また、光の入り方や照明の色でも印象が変わります。
日中は自然光、夜は照明光でどう見えるかを確認しておくと、仕上がりのイメージがより明確になります。
ベースカラーとアクセントカラーの役割を理解する
色選びでは、「ベースカラー」「メインカラー」「アクセントカラー」の3つを意識することが基本です。
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・ベースカラー:床・壁・天井など、空間の大部分を占める色(白・ベージュ・木目など)
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・メインカラー:キッチン本体(扉・キャビネットなど)の中心となる色
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・アクセントカラー:取手・設備機器・小物など、空間を引き締める差し色
この3色のバランスは、「7:2.5:0.5」を目安にすると全体が美しくまとまります。
たとえば、ホワイトベースの空間にグレーのキッチンを合わせ、ブラックの取手をアクセントにすると、シンプルでモダンな印象になります。
逆に、全体を同系色でまとめすぎるとぼやけた印象になるため、アクセントカラーで少し変化をつけるのがポイントです。
扉・天板・取手などパーツ別の色選びポイント
それぞれの役割と、選ぶ際のコツを押さえておきましょう。
扉(キャビネット)
面積が広いため、空間のトーンを左右します。
明るい色は清潔感・開放感を、濃い色は高級感・重厚感を演出します。
天板(ワークトップ)
面積が広いため、空間のトーンを左右します。
明るい色は清潔感・開放感を、濃い色は高級感・重厚感を演出します。
取手・水栓金具
ブラックやシルバーを選ぶと引き締まった印象に、ホワイトや木目調は柔らかくナチュラルに仕上がります。
壁面(キッチンパネル)
光沢のある素材を選ぶと清潔感が増し、マットな仕上げは落ち着いた雰囲気を作ります。
家電や家具とのバランスも重要
キッチン本体を決めたら、次は家電や家具との色の統一も考えましょう。
冷蔵庫・レンジ・炊飯器などの家電は、どうしても視界に入る位置に置かれます。
たとえば、黒い家電が多い場合は、キッチンの取手やレンジフードをブラックで統一すると、全体にまとまりが生まれます。
また、ダイニングテーブルや椅子などの家具も重要な要素です。
木目の家具が多い場合は、扉に木目調を取り入れて統一感を出すと自然に馴染みます。
さらに、生活小物(キッチンマットや照明など)もカラーコーディネートの一部です。
主張しすぎない中間色で揃えると、落ち着いた空間をキープできます。
人気色を引き立てる素材と質感の選び方

同じ色でも、素材や質感の違いによって印象は大きく変わります。
例えば、ホワイトのキッチンでも、光沢のある鏡面仕上げとマットな質感では、全く違う雰囲気に仕上がります。
色選びで迷ったときは、まず素材と質感を変えてシミュレーションしてみるのがおすすめです。
ここでは、人気色をより美しく見せるための「素材・質感の選び方」を詳しくご紹介します。
光沢仕上げ vs マット仕上げの印象の違い
どちらにも魅力と特徴があり、求めるテイストによって選択が変わります。
光沢(グロス)仕上げの特徴
光沢仕上げは、表面にツヤを持たせた鏡面仕上げのようなタイプです。
光を反射するため空間が広く明るく見え、特にホワイト・ベージュ系の人気色と相性抜群です。
メリットとしては、
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・清潔感があり、キッチンが明るく見える
-
・モダンで高級感のある印象になる
-
・汚れがついてもサッと拭き取りやすい
一方で、指紋や水垢が目立ちやすい点には注意が必要です。
マット仕上げの特徴
マット仕上げは、光をあまり反射せず、しっとり落ち着いた質感が特徴です。
木目・グレー・ブラックなどの濃色系との相性がよく、温かみや重厚感を演出できます。
メリットとしては、
-
・指紋や汚れが目立ちにくい
-
・落ち着いた空間づくりに向いている
-
・北欧・ナチュラル・インダストリアルなど幅広いスタイルに対応
ただし、光沢タイプに比べると、光の反射による開放感は控えめになります。
どちらを選ぶかは「キッチンに求める雰囲気次第」。
明るく華やかにしたいなら光沢、落ち着きや温もりを重視するならマットが向いています。
木目の種類とトーンによる印象の変化
明るい木目(オーク・メープルなど)
ホワイトやベージュの空間と組み合わせると、明るく開放的なキッチンに。
北欧テイストやファミリー層に人気の色合いです。
中間トーン(チェリー・チークなど)
グレーやグリーンなどのアクセントカラーと組み合わせると、上品で落ち着いた空間に。
濃い木目(ウォルナット・ダークオークなど)
ブラック・グレー系と組み合わせるとモダンに、アイボリーやホワイトと合わせると上品でホテルライクな印象に仕上がります。
縦木目は高さを強調し、横木目は広がりを感じさせるため、空間の形に合わせて選ぶとより美しい仕上がりになります。
ワークトップ(天板)素材別のおすすめカラー
素材ごとに特徴が異なり、色の見え方や質感にも差が出ます。
ステンレス天板
グレー・ブラック・ネイビー系のキッチンと合わせると、無機質でクールな印象に。
逆に、木目調の扉と組み合わせれば、ナチュラルモダンな雰囲気になります。
人工大理石天板
ホワイトやベージュの明るい色が主流で、清潔感・高級感を演出できます。
また、マットな質感の人工大理石は、グレーやくすみカラーとの相性も良好です。
セラミック天板
重厚感のあるグレー・ブラック系のカラーが多く、モダンなインテリアにぴったり。
光沢を抑えたマットな質感が特徴で、キッチン全体を引き締める効果があります。
メラミン天板
木目や石目調など豊富なバリエーションがあり、予算を抑えながら高級感を演出したい方におすすめです。
色選びで失敗しないための実践的ポイント

システムキッチンの色選びは、カタログや画像だけで決めてしまうと「思っていた仕上がりと違う…」という失敗につながりやすい部分です。
光の当たり方や空間の広さ、周囲のインテリアとのバランスによって、色の見え方は大きく変わります。
ここでは、後悔しないための“実践的な色選びのコツ”を紹介します。
ショールームで必ず実物を確認する理由
カタログやウェブサイトの写真は、撮影環境や印刷の関係で実際の色味や質感が異なる場合があります。
特にキッチンの面材は、光沢やマット感、木目の凹凸など、質感が印象に大きく影響します。
ショールームでは、実際の照明環境のもとで素材の反射や手触りを確かめられるため、完成後のイメージをつかみやすくなります。
また、同系統の色でもメーカーによってトーンが微妙に異なるので、複数のブランドを比較するのもおすすめです。
可能であれば、床材・壁紙・家電の色に近いサンプルを一緒に見比べると、空間全体の統一感をより正確に判断できます。
照明・日当たりによる見え方の違い
色は光の影響を大きく受けます。
同じ扉カラーでも、昼と夜・自然光と照明光でまったく違う印象になることがあります。
たとえば、
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・北向きのキッチン → 自然光が少なく、寒色系は暗く見えやすい
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・南向きのキッチン → 明るい分、白やベージュがより柔らかく見える
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・電球色(オレンジ系照明) → 温かく落ち着いた印象
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・昼白色(白い照明) → クールで明るい印象
このように、照明や方角によって見え方が変わるため、ショールームでは照明の種類や位置もチェックしておくと安心です。
特に夜間の印象を確認したい場合は、自宅の照明環境に近い設定を意識して見ると良いでしょう。
サンプルの「面積効果」を意識する
色は、面積が広がると明るく・薄く見えるという「面積効果」があります。
カタログや小さなサンプルでは落ち着いた印象だった色も、実際にキッチン全体に使うと派手に感じることがあります。
逆に、濃い色は小さなサンプルだと暗く見えますが、大きな面に使うと程よい重厚感が出る場合も。
このため、選定の際は「完成後のサイズ感」を意識することが大切です。
可能であれば、A4サイズ以上のサンプルを取り寄せて、実際の壁や床に合わせて確認するのがおすすめです。
自宅での色見本確認のコツ
ショールームで気に入った色があっても、実際のご自宅では照明・壁紙・床材との組み合わせで印象が変わります。
そのため、できればメーカーから色見本を借りて、自宅の光環境で確認してみましょう。
チェックのポイントは次の3つです。
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昼・夕方・夜と時間帯を変えて見てみる
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床・壁・家電など周囲の色と並べてバランスを見る
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キッチンに立った時の視線の高さから見た印象を確認
また、スマホのカメラで撮影してみると、照明の反射や陰影も含めた実際の印象を客観的に確認できます。
特に木目調やマットカラーは光の当たり方で大きく印象が変わるため、角度を変えてチェックするのがポイントです。
まとめ|あなたに合ったキッチンカラーを選ぶために

キッチンの色は、毎日目にするものだからこそ、「デザイン性」だけでなく「自分らしさ」や「居心地の良さ」を大切にしたいところです。
これまで見てきたように、人気色にはそれぞれ魅力があり、空間やライフスタイルに合った選び方をすることで、キッチンはより快適で美しい場所になります。
理想のキッチンカラーを選ぶための最終ポイントを整理していきましょう。
まずは「空間の統一感」を優先
最初に意識すべきは、キッチン単体ではなくLDK全体の調和です。
最近の住宅では、キッチンがリビング・ダイニングとつながるオープンスタイルが主流です。
そのため、キッチンの色が周囲とちぐはぐだと、どうしても浮いて見えてしまいます。
たとえば、
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・明るいフローリングや白壁が基調の空間なら → ホワイト・ベージュ・明るい木目調が自然
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・グレーやブラックを使ったモダン空間なら → グレー・ブラック・濃い木目調が調和
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・ナチュラルテイストの空間なら → オークやメープルなど温かみのある色合い
このように、床材・壁紙・家具の色味と合わせて考えることで、統一感のある心地よい空間に仕上がります。
空間全体を俯瞰して「この中にキッチンを置くとどう見えるか」をイメージすることが、成功の第一歩です。
次に「自分の好み」と「使いやすさ」で絞り込む
統一感を意識したら、次は自分や家族の“好き”と“使いやすさ”を基準にしてみましょう。
毎日立つ場所だからこそ、気分が上がる色を選ぶことは大切です。
たとえば、
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・料理が好きな方は → 清潔感のある白や明るい木目で気持ちも明るく
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・インテリア重視派は → グレーやブラックでデザイン性を高める
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・落ち着きを求める方は → ベージュやウォルナット調でリラックス感を演出
また、色によって汚れの目立ちやすさや掃除のしやすさも変わります。
ホワイト系は清潔感が魅力ですが、油汚れは目立ちやすく、逆にグレーやベージュは生活感をほどよく隠してくれます。
「見た目」だけでなく、「毎日の暮らしやすさ」も含めて選ぶことが、満足度を高めるポイントです。
最終確認は「実物+照明条件」で判断
候補が絞れたら、最後に行うべきは“実物確認”と“照明チェック”です。
カタログや写真だけでは、質感や光の反射による色の見え方までは分かりません。
ショールームでは必ず、
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・実際の素材サンプルを触って質感を確認
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・床や壁と近い色味を並べて全体のバランスを見る
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・光沢タイプ・マットタイプなどの違いを比較する
さらに、自宅の照明や日当たりを想定して見ておくことも重要です。
昼と夜で色味が変わる場合もあるため、照明条件を考慮して判断することが“失敗しないコツ”です。
特に木目やグレー系は、光の強さによって印象が大きく変わるので注意しましょう。
おわりに
キッチンカラー選びに正解はありません。
重要なのは、「あなたの暮らしに合った色」を選ぶこと。
統一感・好み・使いやすさ・光の見え方——これらを丁寧に確認していけば、
「毎日立つのが楽しくなる、自分だけのキッチン」がきっと見つかります。
リフォームや新築の際には、焦らず一つひとつの色と素材を確かめながら、
“理想のキッチン空間づくり”を楽しんでください。