換気扇の異音の原因は?音別の対処法と修理・交換の目安を詳しく解説
換気扇を使っていると、「ブーン」「カラカラ」「キュルキュル」など、普段とは違う音が聞こえることがあります。
換気扇から異音がすると、汚れが原因なのか、故障しているのか判断しにくいものです。
異音の種類によって原因が異なるため、音の特徴から原因を考えることが大切です。
この記事では、換気扇から聞こえる異音の種類別に主な原因や対処方法を解説します。
修理や交換にかかる費用の目安、業者へ相談するタイミングについても紹介しますので、換気扇の異音でお困りの方は参考にしてください。
換気扇から異音がする主な原因
換気扇から聞こえる音にはさまざまな種類があります。
「ブーン」「カラカラ」など、音の種類によって考えられる原因が異なります。
そのため、まずはどのような音が発生しているのかを把握しましょう。
換気扇から「ブーン」と大きな音がする原因
換気扇から「ブーン」という大きな音がする場合、モーターの劣化や羽根の回転不良などが考えられます。
換気扇はモーターによって羽根を回転させて空気を排出する仕組みです。
長期間使用しているとモーターの部品が劣化し、運転音が大きくなることがあります。
また、羽根や内部にホコリがたまっている場合も、回転時の負荷が大きくなり、異音の原因となることがあります。
掃除をしても音が変わらない場合は、モーターなどの部品が劣化している可能性があるため、無理に使用を続けず業者へ相談するとよいでしょう。
換気扇から「カラカラ」と音がする原因
「カラカラ」という音がする場合は、
●羽根の周辺に異物が入っている
●羽根がずれている
などの可能性を検討しましょう。
羽根が正常な位置からずれると、回転時に内部の部品へ接触して音が出ることがあります。
また、内部に小さな異物が入り込んでいる場合も、羽根の回転に合わせて「カラカラ」という音が発生するケースがあります。
電源を切った状態で外側から確認し、見える範囲に異物がないか見てみてください。
内部まで分解する必要がある場合は、無理に作業せず専門業者への相談をおすすめします。
換気扇から「キュルキュル」と音がする原因
「キュルキュル」という音は、モーター内部の部品が劣化している可能性があります。
長期間使用した換気扇では、回転部分の摩耗などが進み、運転時の音が大きくなることもあります。
表面やフィルターを掃除しても音が変わらなければ、汚れ以外の原因を疑ったほうがよいでしょう。
特に使用年数が長い換気扇は、修理だけでなく交換も含めた検討が必要です。
換気扇から「ジー」と音がする原因
「ジー」という音がする場合は、モーターや電気部品などに不具合が生じている可能性があります。
換気扇の内部には電気を使ってモーターを動かすための部品が組み込まれており、経年劣化などによって不具合が生じると、普段とは異なる音が発生します。
電源を入れた直後から異音がする、音が以前より大きくなったなどの変化がある場合は、専門業者に点検を依頼すると安心です。
換気扇から「パタパタ」と音がする原因
「パタパタ」という音がする場合は、換気扇の外側にあるシャッターや部品が風によって動いている可能性があります。
主な原因として、次のようなものが挙げられます。
●外から風が入り込み、シャッターが動いている
●部品に汚れが付着している
●部品の取り付け状態に問題がある
換気扇本体に異常が見られない場合でも、屋外側の排気口やシャッターに問題がないか見ておくとよいでしょう。
換気扇から「ヒューヒュー」と音がする原因
「ヒューヒュー」という音がする場合は、空気の流れに問題が生じている可能性があります。
フィルターや排気口にホコリなどがたまると、空気が通りにくくなって音が発生します。
まずはフィルターなど、掃除できる部分の汚れを取り除いてみましょう。
●掃除後も音が続く場合
●換気量が明らかに低下している場合
などは排気経路や換気扇本体に問題がある可能性があります。
換気扇の異音を掃除で改善する方法
換気扇の異音は、ホコリや油汚れなどが原因でも発生します。
汚れが原因であれば、掃除によって異音が改善する場合があります。
ただし、換気扇の内部には電気部品があるため、安全に配慮して作業することが重要です。
フィルターにたまったホコリを取り除く方法
換気扇のフィルターには、空気と一緒に吸い込まれたホコリなどがたまります。
フィルターが目詰まりすると空気が通りにくくなり、換気効率が低下するだけでなく、異音の原因になる場合もあります。
掃除するときは電源を切り、取扱説明書に沿ってフィルターを取り外しましょう。
掃除機などで大きなホコリを取り除いた後、汚れの程度に応じて水洗いなどを行うのがおすすめです。
羽根についた油汚れを落とす方法
キッチンの換気扇では、調理中に発生する油を含んだ空気を吸い込むため、羽根や周辺部品に油汚れが付着します。
油汚れが蓄積すると羽根の回転に影響し、異音につながる場合があります。
取り外し可能な部品は、取扱説明書の内容に沿って取り外し、適切な方法で掃除しましょう。
汚れがひどい場合は、無理に力を加えて部品を傷めないよう注意が必要です。
換気扇を掃除するときの安全な準備方法
換気扇を掃除するときは、必ず電源スイッチを切ってから作業します。
可能であれば電源プラグを抜くなど、電気が流れない状態にしてから作業すると安心です。
ただし、最近の換気扇は電源プラグが無いものが多いです。その場合は、ブレーカーを落とす等で対応しましょう。
また、高い場所に設置されている換気扇を掃除するときは安定した足場を用意し、無理な姿勢で作業しないことも大切。
モーターや電気部品に水がかからないよう注意しましょうね。
掃除しても異音が続く場合の対処方法
フィルターや羽根などを掃除しても異音が続く場合は、汚れ以外の原因が考えられます。
モーターの劣化や羽根のずれ、内部部品の不具合などは、掃除だけでは改善できません。
異音が続いている状態で無理に使用すると、症状が悪化する可能性もあります。
掃除で改善しない場合は、専門業者に相談して原因を調べてもらいましょう。
換気扇の異音につながる故障や不具合
換気扇の異音は、単なる汚れだけでなく、本体内部の故障や部品の不具合によって発生することがあります。
異音が長く続いている場合は、どのような原因が考えられるのかを把握しておくとよいでしょう。
では、換気扇の異音につながる故障や不具合について解説していきます。
モーターの劣化によって異音が出る
換気扇のモーターは、長期間使用することで徐々に劣化します。
モーターの回転に関係する部品が摩耗すると、運転時に「ブーン」「キュルキュル」などの異音が発生することがあります。
掃除をしても異音が解消しない、以前より音が大きくなったといった変化があれば、モーターの劣化も考えられるでしょう。
羽根のずれによって異音が出る
羽根が正しい位置からずれていると、回転時に周囲の部品と接触して異音が発生します。
そして、取り付け状態に問題がある場合、運転中に「カラカラ」などの音が聞こえるでしょう。
羽根を自分で調整する場合は、取扱説明書に記載された方法に従ってください。
内部に異物が入ることで異音が出る
換気扇の内部に小さな異物が入り込むと、羽根の回転に合わせて音が発生することがあります。
異物が見える場所にある場合は、電源を切ってから取り除きます。
見えない場所に入り込んでいる場合は、無理に分解せず業者へ相談しましょう。
取り付け部分の緩みによって振動音が出る
換気扇本体や周辺部品の取り付けが緩むと、運転時の振動が大きくなります。
さらに、本体の振動が壁や天井などに伝わることで、普段とは異なる音が発生することもあります。
振動が以前より大きくなった場合や、本体が揺れている場合は、取り付け状態を含めて業者に見てもらうとよいでしょう。
換気扇の異音を放置することで起こる問題
換気扇から異音がしているにもかかわらず、そのまま使い続けると、故障の進行や換気能力の低下につながる場合があります。
異音が一時的なものなのか、故障や劣化によるものなのかを見極めることが大切です。
ここでは、換気扇の異音を放置することで起こる問題について解説します。
異音の原因を放置するとどうなる?
換気扇の内部に汚れがたまったり、モーターなどの部品が劣化したりすると、正常に回転できなくなる場合があります。
また、羽根の回転が弱くなると、室内の空気を十分に排出できないこともあるでしょう。
特に浴室やトイレでは、換気不足によって湿気がこもりやすくなるため注意が必要です。
異音と振動が同時に出た場合は注意が必要
異音だけでなく、本体の振動も同時に発生している場合は、羽根やモーター、取り付け部分などに不具合が生じている可能性があります。
振動が大きくなっている場合は、換気扇本体や周辺部品への負担が増えていることも考えられます。
異音と振動が同時に発生している場合は、無理に使い続けず業者へ相談しましょう。
焦げ臭さや異常な熱がある場合は使用を止める
換気扇から異音がするだけでなく、焦げたような臭いがしたり、本体が異常に熱くなったりしている場合は注意が必要です。
電気部品などに異常が発生している可能性もあるため、そのまま使用を続けるのは避けましょう。
異常を感じた場合は電源を切り、必要に応じて専門業者へ相談してください。
特に、標準使用期間を超えた換気扇は注意が必要です!
長年使用した換気扇は交換も検討する
換気扇は長期間使用することで、モーターなどの内部部品が徐々に劣化します。
●掃除をしても異音が改善しない場合
●修理しても別の不具合が発生する場合
など、交換したほうがよいケースもあります。
使用年数や現在の状態を踏まえ、修理と交換のどちらが適しているのか業者に相談しましょう。
換気扇の異音に自分で対処する方法
換気扇の異音の原因が表面やフィルターなどの汚れであれば、自分で掃除して改善できる場合があります。
一方、内部の部品や電気系統に問題がある場合は、無理に作業すると故障や事故につながるおそれがあります。
では、換気扇の異音に自分で対処する方法を見ていきましょう。
換気扇の羽根を取扱説明書に沿って掃除する
羽根が取り外せるタイプの換気扇であれば、取扱説明書に記載された方法に沿って掃除します。
油汚れなどが付着している場合は、適切な方法で汚れを落としてください。
無理に羽根を外したり、強い力を加えたりすると部品を傷める可能性があるため注意しましょう。
換気扇の内部を無理に分解しない
換気扇の内部にはモーターや電気部品などがあるため、知識がない状態で分解するのは避けましょう。
内部の部品を誤って傷つけたり、配線に触れたりすると、故障や事故につながる可能性があります。
内部から異音がする場合は、自分で修理しようとせず専門業者へ相談することをおすすめします。
掃除で直らない異音は業者に相談する
掃除をしても異音が改善しない場合は、モーターや羽根、取り付け部分などに問題がある可能性があります。
異音の原因を特定するには、換気扇本体の状態を調べる必要があります。
自分で原因を判断できない場合は、専門業者に相談しましょう。
換気扇の異音修理にかかる費用の目安
換気扇の異音を改善するために必要な費用は、原因や作業内容によって異なります。
単純な清掃で済む場合もあれば、部品交換や換気扇本体の交換が必要になる場合もあります。
ここでは、換気扇の異音修理にかかる費用の目安について解説します。
換気扇のクリーニングにかかる費用の目安
換気扇のクリーニング費用は、1台あたり約5,000〜25,000円が目安です。
金額は、
●換気扇の種類(トイレ用・浴室用・レンジフードなど)
●汚れの程度
●作業範囲やオプションの有無
などによって変わります。トイレなどの小型換気扇は比較的安く、分解して洗う手間が多いレンジフードは高くなる傾向があります。
依頼する前に、どこまで清掃してもらえるのかを聞いておきましょう。
換気扇の修理にかかる費用の目安
部品交換による修理費用は、約15,000〜40,000円が目安です。
ファン(羽根)の交換は比較的安く、モーターやスイッチの交換は高くなる傾向があります。
ただし、古い機種では修理部品の供給が終わっている場合もあり、その場合は本体交換が必要になります。
正確な費用を知りたい場合は、換気扇の型番や症状を伝えて見積もりを依頼するとよいでしょう。
換気扇の交換にかかる費用の目安
換気扇本体の交換費用は、本体代と工事費を合わせて約15,000〜200,000円と幅があります。
トイレや浴室の換気扇は数万円程度で交換できる場合が多い一方、キッチンのレンジフードや浴室換気暖房乾燥機は10万円を超えることもあります。
さらに、開口部の加工やダクト工事、電気工事が必要な場合や、出張費が別途かかる場合は費用が上がります。
交換を検討する場合は、複数の業者から見積もりを取る方法もおすすめです。
換気扇の修理と交換を選ぶときの考え方
交換を考える目安として確認したいのが、本体に表示されている「設計上の標準使用期間」です。
2009年4月以降に製造された換気扇には、本体と取扱説明書に「製造年」と「設計上の標準使用期間」が表示されています。
標準使用期間は10年前後に設定されている製品が多く、この期間を超えて使用すると経年劣化による発火やけがなどの事故につながるおそれがあるとされています。
●製造年から10年前後が経過している場合
●掃除をしても異音が改善しない場合
●修理しても別の不具合が発生する場合
などは、交換したほうがよいケースもあります。
表示が見当たらない古い換気扇は、2009年より前に製造された可能性があります。使用年数や現在の状態を踏まえ、修理と交換のどちらが適しているのか業者に相談しましょう。
換気扇の異音を業者に相談するタイミング
換気扇の異音が続いている場合は、原因を放置せず業者へ相談することをおすすめします。
特に異音だけでなく、換気能力の低下や動作不良などが発生している場合は、早めに対応しましょう。
そこで、換気扇の異音を業者に相談するタイミングについて解説していきます。
異音と同時に換気量が低下した場合
異音と同時に、以前より空気を吸い込まなくなったと感じる場合は、換気扇の性能が低下している可能性があります。
フィルターなどの掃除をしても改善しない場合は、本体内部の不具合や排気経路の問題なども考えられます。
原因を自分で特定するのが難しい場合は、業者に相談しましょう。
換気扇が動かなくなった場合
異音がした後に換気扇が動かなくなった場合は、モーターや電気部品などに不具合が発生している可能性があります。
電源を入れても動作しない場合は、何度もスイッチを入れ直すのではなく、専門業者へ相談することをおすすめします。
換気扇の異音を防ぐためのお手入れ方法
換気扇の異音を防ぐには、日頃から汚れをためないことが大切です。
設置場所によって付着する汚れが異なるため、それぞれの場所に合わせてお手入れしましょう。
キッチンの換気扇は油汚れをためない
キッチンの換気扇は油汚れが付着しやすいため、定期的にフィルターや羽根を掃除しましょう。
油汚れを長期間放置すると、落としにくくなるだけでなく、換気扇の回転にも影響する場合があります。
浴室の換気扇はホコリをためない
浴室の換気扇には、空気中のホコリなどが付着します。
フィルターなどに汚れがたまると換気効率が低下する場合があるため、定期的に掃除しましょう。
トイレの換気扇は定期的に掃除する
トイレの換気扇も、長期間使用するとホコリがたまるので、注意が必要です。
汚れが目立つ前に定期的に掃除することで、換気扇への負担を抑えやすくなります。
屋外の排気口も汚れがないか見ておく
換気扇本体だけでなく、屋外側の排気口にもホコリやゴミがたまります。
排気口がふさがれると空気が排出されにくくなり、換気効率の低下や異音につながる場合があります。
無理なく手が届く範囲で、汚れや詰まりがないか見ておきましょう。
換気扇の異音で迷ったときの相談先
換気扇の異音が掃除で改善しない場合や、内部の故障が疑われる場合は、専門の相談先へ連絡しましょう。
住宅の所有関係や換気扇の設置状況によって、相談先が異なります。
では、換気扇の異音で迷ったときの相談先について知っていきましょう。
持ち家の換気扇はメーカーに相談する
持ち家で使用している換気扇の場合は、製品メーカーに相談できます。
換気扇の型番を伝えて、製品の仕様や対応可能な修理などについて案内してもらいましょう。
長期間使用している場合は、修理部品の供給状況などもあわせて問い合わせるのがおすすめです。
持ち家の換気扇は施工業者に相談する
●換気扇を設置した施工業者
●住宅設備を扱っている業者
などに相談する方法もあります。
本体だけでなく、ダクトや屋外側の排気口などを含めて確認してもらいたい場合は、施工状況を把握できる業者への相談が役立つでしょう。
賃貸住宅の換気扇は管理会社に相談する
賃貸住宅の場合は、自己判断で修理や交換を行わず、まず管理会社や貸主に相談しましょう。
設備の修理費用を誰が負担するのかは、契約内容や故障の原因などによって異なります。
換気扇の型番や症状を伝えると相談しやすい
業者やメーカーなどに相談するときは、換気扇の型番や設置場所、異音の種類などを伝えると状況を把握してもらいやすくなります。
●「いつから音がするのか」
●「どのような音がするのか」
●「掃除をしても改善しないのか」
なども伝えると、相談がスムーズです。
可能であれば異音が発生している状態を動画で撮影しておくと、症状を伝える際の参考になります。
まとめ
換気扇から「ブーン」「カラカラ」「キュルキュル」などの異音がする場合、ホコリや油汚れだけでなく、モーターの劣化や羽根のずれ、内部の異物、取り付け部分の緩みなど、さまざまな原因が考えられます。
フィルターや羽根など、掃除できる部分の汚れが原因であれば、自分で掃除することで改善できるケースもあるでしょう。
ですが一方、
●掃除をしても異音が続く場合
●振動・換気能力の低下・焦げ臭さなどを伴う場合
などの状況は、内部の故障や不具合が発生している可能性があります。
換気扇の内部を無理に分解せず、専門業者に相談して原因を調べてもらってください。
また、長年使用している換気扇では、修理だけでなく交換が適している場合もあります。
使用年数や故障内容、費用などを踏まえて、適切な対応を検討することが大切です。