【保存版】ユニットバスのサイズ比較と後悔しない選び方|ライフスタイル別おすすめサイズをご紹介!

お風呂は一日の疲れを癒やす大切な空間。だからこそ「ユニットバスのサイズ選び」で失敗すると、毎日の入浴がちょっとしたストレスになってしまいます。逆に、サイズ感がぴったり合えば、限られた空間でも驚くほど快適に過ごせるものです。
本記事では、ユニットバスのサイズ一覧やライフスタイル別の選び方、マンションと戸建てでの制約、費用との関係までをわかりやすく解説します。
これからリフォームや新築を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
目次 【表示】 【非表示】
- ●ユニットバスのサイズを理解する前に
- -ユニットバスとは?在来工法との違い
- -ユニットバスのサイズ選びが重要な理由
- -マンションと戸建てでの違い
- ●ユニットバスの基本サイズ一覧
- -1216サイズ(コンパクトタイプ)
- -1317・1418サイズ(標準的なタイプ)
- -1616サイズ(戸建てで人気のサイズ)
- -1620・1624サイズ(広めのファミリー向けタイプ)
- -ホテルや高級住宅に多い大型サイズ
- ●設置環境による制約と注意点
- -マンションで選べるサイズの制限
- -戸建てでサイズを自由に選ぶ際のポイント
- -リフォーム時にサイズアップできるかどうか
- ●費用とサイズの関係
- -サイズが大きくなると費用はどう変わる?
- -工事費用の目安と追加費用の可能性
- -コストを抑えつつ広さを確保する工夫
- ●ユニットバスサイズ選びで失敗しないために
- -事前に確認すべきチェックリスト
- -ショールームで実際のサイズ感を体験する
- -将来のライフスタイル変化も見据える
- ●まとめ
ユニットバスのサイズを理解する前に
ユニットバスとは?在来工法との違い

ユニットバスとは、浴槽・床・壁・天井といったパーツをあらかじめ工場で成形し、現場で組み立てる浴室のことをいいます。
工期が短く、防水性が高いというメリットから、マンションや戸建てのリフォームで幅広く採用されています。
一方で、昔ながらの「在来工法」は、現場で一つひとつ仕上げるため、自由度は高いものの工期が長く、施工の質によって防水性に差が出やすい傾向があります。
現在では、メンテナンス性や耐久性の面からもユニットバスが主流となっています。
ユニットバスのサイズ選びが重要な理由
浴室は毎日利用する空間であり、疲れを癒やしたり家族の時間を楽しんだりと、大切な役割を担っています。そのため、ユニットバスのサイズ選びは快適さを大きく左右します。
例えばサイズが小さすぎると「足を伸ばせない」「洗い場が狭くて子どもと一緒に入れない」といった不満につながります。
逆に大きすぎるサイズを無理に選ぶと、建物に収まらなかったり、余計な費用や水道・光熱費がかさんでしまうこともあります。
つまり、暮らし方や家族構成に合ったサイズを選ぶことが、満足度の高いリフォームにつながるのです。
マンションと戸建てでの違い
ユニットバスのサイズを考える際、マンションと戸建てでは事情が異なります。
マンションの場合、建物の構造や配管の位置に制限があるため、選べるサイズが限られるケースが多いです。一般的には「1216」や「1317」といった比較的コンパクトなタイプが中心になります。
一方、戸建て住宅では間取りや敷地の自由度が高く、「1616」や「1620」など、ゆったりとしたサイズを選べることも多いです。ファミリー世帯では広めの浴室を希望する方も多く、リフォームの際にサイズアップを検討する方が増えています。
ユニットバスの基本サイズ一覧
1216サイズ(コンパクトタイプ)

1216サイズは、ユニットバスの中でも最もコンパクトな部類に入ります。
数字の「1216」は「内寸およそ120cm×160cm」を意味しており、賃貸マンションやワンルームなど、一人暮らし向けの住宅でよく採用されています。
一人暮らしの場合、毎日シャワーが中心で、浴槽を使うのは週末だけ…という方も多いでしょう。そんな方には1216サイズのコンパクトタイプが最適です。
浴槽はやや小さめで足を伸ばすのは難しいですが、シャワー中心の生活であれば十分。必要な設備がしっかり整っていながら、省スペースかつコストを抑えられる点も大きな魅力です。
賃貸物件やワンルームにも導入しやすく、「ちょっとリラックスしたいときに湯船に浸かれる」という安心感も得られます。
限られた空間を効率的に使いたい方におすすめのサイズです。
1317・1418サイズ(標準的なタイプ)

1317や1418サイズは、都市部のマンションや戸建てで最も一般的に採用される標準的な大きさです。1317は「130cm×170cm」、1418は「140cm×180cm」ほどの広さで、浴槽にゆったり浸かれる余裕があります。
単身者や二人暮らしはもちろん、小さなお子さまとの入浴にも対応できるため、幅広い世帯に選ばれています。
費用面と快適性のバランスが良く、「迷ったらこのサイズ」といえる定番タイプです。
1616サイズ(戸建てで人気のサイズ)

1616サイズは「160cm×160cm」の正方形タイプで、戸建て住宅で最も人気の高いサイズです。浴槽と洗い場のバランスが良く、家族で一緒に使っても窮屈さを感じにくいのが特徴です。
浴槽に足を伸ばして浸かることも可能で、リラックス効果をしっかり味わえます。
戸建てリフォームで「家族みんなが快適に使える浴室をつくりたい」という方に特におすすめです。
1620・1624サイズ(広めのファミリー向けタイプ)

1620サイズ(160cm×200cm)や1624サイズ(160cm×240cm)は、洗い場が広くとられたファミリー向けのワイドタイプです。小さなお子さまとの入浴や介助が必要なシーンでも余裕があり、使いやすさが大きく向上します。
また、浴槽も大きめなので、肩までしっかり浸かりながら足を伸ばせる快適さがあります。
リビングやキッチンと同様に「家族で過ごす空間」として浴室の快適性を重視するご家庭にぴったりのサイズです。
ホテルや高級住宅に多い大型サイズ
さらにゆとりを重視する場合は、ホテル仕様や高級注文住宅に採用される大型ユニットバスもあります。1717や1818以上のサイズでは、浴槽がより広くなるだけでなく、ジェットバスやテレビ、浴室暖房乾燥機といった設備も組み合わせやすくなります。
「自宅でもスパ気分を味わいたい」「浴室をくつろぎの特別空間にしたい」という方には理想的ですが、その分費用や設置スペースの確保も必要になるため、導入は計画的に検討するのがおすすめです。
設置環境による制約と注意点

マンションで選べるサイズの制限
マンションの場合、ユニットバスのサイズは建物の構造や既存の配管位置に左右されることが多く、自由度は比較的低めです。
特にコンクリートの躯体に囲まれた空間では、大幅なサイズ変更が難しいケースが少なくありません。
そのため、多くのマンションでは1216や1317サイズが主流となります。
広さを求める場合は、浴槽の形状やカウンターの有無といった「内寸の工夫」で快適性を高めるのが現実的な選択となります。
戸建てでサイズを自由に選ぶ際のポイント
戸建て住宅では、間取りや壁の位置を調整できることから、マンションに比べてサイズ選びの自由度が高くなります。
1616や1620サイズ以上を導入し、家族でゆったりと入れる浴室にするご家庭も多いです。
ただし、自由度が高い分「広すぎて光熱費や水道代がかさむ」「冷暖房効率が落ちる」といったデメリットも出てきます。
快適さとランニングコストのバランスを考え、「広ければ広いほど良い」という発想ではなく、家族の生活スタイルに合ったサイズを見極めることが大切です。
リフォーム時にサイズアップできるかどうか
リフォームで「今より広いユニットバスにしたい」と希望される方は多いですが、必ずしもサイズアップできるとは限りません。建物の構造や既存の梁・柱の位置、給排水の勾配など、複数の制約が関わってくるためです。
例えば、戸建てであっても隣接する部屋を狭くする必要がある場合や、マンションで配管位置が動かせない場合はサイズアップが難しいことがあります。
逆に、条件が合えば「1216から1317に変更」「1616から1620に拡張」といったサイズアップが可能なケースもあります。希望される場合は、現地調査で専門業者に確認してもらうのが確実です。
費用とサイズの関係

サイズが大きくなると費用はどう変わる?
ユニットバスは、サイズが大きくなるほど本体価格も高くなる傾向があります。1216サイズと1616サイズを比べると、同じシリーズでもおおよそ20〜40万円ほど価格差が出ることもあります(※あくまで目安です)。
また、大型になると浴槽容量が増えるため、水道光熱費もランニングコストとしてかかってきます。「広さの快適さ」と「日々の維持コスト」の両方を意識して検討するのが賢い選び方です。
工事費用の目安と追加費用の可能性
本体価格に加え、リフォーム工事費用もサイズによって変動します。標準的な工事であれば、50〜100万円程度が目安となります(※こちらも目安)。
ただし、サイズアップを伴う工事では以下のような追加費用が発生する可能性があります。
・給排水管や電気配線の移設費用
・脱衣所や廊下の壁を一部改修する費用
・換気扇や窓の位置を変更する費用
こうした追加費用は現場の状況によって大きく変わるため、見積もり段階でしっかり確認しておくことが大切です。
コストを抑えつつ広さを確保する工夫
「広い浴室が欲しいけれど予算は限られている」という方には、次のような工夫がおすすめです。
浴槽の形状を工夫する
カウンターや棚を省く
収納や設置物を減らすと、洗い場が広く使える
同じサイズでも奥行きを重視する
横幅より奥行きのある浴槽を選ぶと、足を伸ばしてリラックスできる
ユニットバスサイズ選びで失敗しないために
事前に確認すべきチェックリスト

ユニットバスのサイズ選びでは、「設置できるかどうか」だけでなく「使いやすいかどうか」まで考慮することが大切です。失敗を避けるために、以下のようなチェックリストを確認しておきましょう。
・浴室の設置可能寸法(梁・柱・配管位置の制約はないか)
・浴槽の深さやまたぎ高さは適切か
・洗い場に座っても十分なスペースがあるか
・扉の開閉や動線に支障がないか
・給湯能力や追い焚き機能がサイズに見合っているか
これらを事前に整理しておくことで、「設置はできたけれど使い勝手が悪い」という後悔を防ぐことができます。
ショールームで実際のサイズ感を体験する

カタログの寸法表だけを見て判断するのは危険です。
同じ1616サイズでも、メーカーやモデルによって浴槽形状や洗い場の広さが異なり、実際の印象が大きく変わるからです。
そのため、可能であればショールームに足を運び、浴槽に座って足を伸ばす・洗い場で体を動かすといった体験をしてみましょう。
毎日使う空間だからこそ、「数字」よりも「体感」で選ぶことが失敗防止につながります。
将来のライフスタイル変化も見据える

ユニットバスは一度導入すると長く使う設備です。そのため、将来の家族構成やライフスタイルの変化を考えて選ぶことが重要です。
・今は夫婦二人でも、将来子どもと一緒に入浴する可能性がある
・高齢になったときにまたぎやすい浴槽が安心
・介護を視野に入れるなら洗い場は広めが安心
こうした「未来の暮らし」を少し想像して選ぶことで、長期的に満足できるユニットバスになります。
まとめ
ユニットバスのサイズ選びは、見た目の広さや価格だけで判断してしまうと、あとから「もっとこうしておけばよかった」と感じることが少なくありません。
快適で満足度の高い浴室にするためには、次の3つの視点が大切です。
設置環境に合うかどうか
ライフスタイルに合うかどうか
費用と快適性のバランス
サイズが大きくなると費用も上がりますが、浴槽の形状や収納の工夫で実際の広さを感じられる場合もあります。「広さ」と「コスト」のバランスをどう取るかが肝心です。
また、カタログや数字だけでは分かりにくいので、ショールームで実際に体感することが非常に有効です。体で感じる使いやすさは、毎日の満足度に直結します。
最終的に、ユニットバスのサイズ選びは「今の自分たちの暮らし」「将来のライフスタイル」「予算」の3つをバランスよく組み合わせることが成功の秘訣です。納得のいく空間をつくるために、事前準備と体験を大切にしてみてくださいね!